ねりいちレポート
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農業と福祉で様々な可能性を…練馬流『農福連携のカタチ』
東京都練馬区は、農地面積が23区内で1番の広さがあります。今回はそんな練馬区で取り組まれている練馬流『農福連携のカタチ』の一つをご紹介します。
練馬区の土支田にある五十嵐農園さん。もともとキャベツの専業農家で5種類もの品種のキャベツを生産していました。現在はそれ以外に約40種の野菜や果物を生産しています。
もともと調理することが好きだった五十嵐さんは、農業の傍らで、ジャムやお菓子などの加工品も作っていました。
そんな中、知り合いの農家さんから、福祉事業所と連携して商品作りが出来ることを知り、あんずの家に依頼することになりました。『頼んでみて本当に良かったです。完成度がとても高く、また喜んで仕事を受けてくださり、本当に助かりました』と五十嵐さん。
依頼を受けて取り組んだのは桜台にある『あんずの家』。あんずの家は就労継続支援B型事業所で、障害の方が日中仕事をする場所です。
もともとあんずの家ではお弁当やお惣菜のほか、お菓子(ねり丸まんじゅう)の製造なども行っています。
今回依頼を受け、『夏みかん果皮は初めて扱う食材のため大変なこともありましたが、五十嵐さんと直接相談しながら安心して進めることができました。苦味の軽減やラッピングのリボン等に改良を加え、より魅力的な商品を納品できるように努めました。』と、あんずの家の本澤さん。
試行錯誤しながらも楽しんで商品が出来ました。
練馬区流『農福連携のカタチ』には、実際に農園へ行ってお仕事をする以外にも、練馬で採れた野菜や果物を加工する取り組みも広がっています。
そんな五十嵐農園さんとあんずの家で現在取り組んでいるのは、夏みかんゼリーと夏みかんピールです。夏みかんの収穫時期である1月~5月までの貴重な商品ですので見かけた際にはぜひお試しください。
インタビュー中も常にワクワクするようなお話ばかりで、今後も五十嵐さんとあんずの家のコラボ商品を作っていきたいとのことでしたので、お見逃しなく!